ビジネストートバッグ
著者:株式会社ミラック光学 代表取締役 村松 洋明
最近、仕事用に本革のトートバッグを購入しました。
普段は本革の一般的なビジネスバッグを使用していましたが、書類や荷物をガサッと入れられて、ノートパソコンや小さいサンプル試作品なども入れられて、サクッと取り出しやすいトートバッグが急に欲しくなったのです。
トートバッグと言っても、デザインや形状・サイズもだいたい同じで、特徴的な大きな違いはあまりないと思っていましたが、いろいろ調べ始めると、本革でもメーカーによって価格がピンからキリまであるのです…。
デザインや形状はシンプルなものが多く、どれもサイズ的に同程度で本革で良くできているのに、なんでこんなに価格が違うのだろうか???
いわゆる「ブランド品」の超高級バッグに興味がない私は、シンプルがゆえに“選択の決め手”を求めて2週間もあれこれ調べ、やっと購入した次第です。
価格帯でいえば、結局高い商品を選びました。「価格が高ければ品質が良いもの」という固定概念は一切排除し、選ぶポイントを決めて探していったら結果的にそうなっただけです。
シンプルなデザインで、収納力にも大差がないのに、価格でピンからキリまである商品から選んだ私の基準は、
1.本革素材の具体的な説明
一言で“本革”と言っても、その革がどのように素晴らしい素材で、他と比べて特徴や希少性などがあるかを丁寧に説明していて、「なるほど」と納得できるものであること。
2.製造方法のこだわり
“職人魂で作っています”はどこも言葉として表現しているので、動画や写真などでいかに本当に、どのようにこだわっているかを細部まで視覚的にきちんと見せて、「なるほど」と納得できるものであること。
3.あえて原価を公表している
いくつかのメーカーは、素材・部品(材料費)・工賃(人件費)・梱包資材費・運送費・手数料などを公開し、価格に透明性を持たせていること。
どこの工程をコストカットしていて、「これが弊社製品の適正価格です」と誠実に表現され、「なるほど」と納得できるものであること。
この3点にフォーカスして選んだところ、価格は高めでも「納得し共感できる商品」を選ぶことができました。
本当に良い商品は長持ちをし、使い込むほどに愛着も湧き、“安物買いの銭失い”にならず、結果的に価格は高めでも満足感が得られると思います。
やはり、商品というのはいろいろな要素の“バランス”がとても大事だと感じました。
ブランド品の超高級バッグも、そのブランドのファンの気持ちをがっちり掴んでニーズがあるのでしょうし、品質に不安があっても超低価格のバッグを購入するニーズもあるかと思いますので、それぞれの価値観で消費者は商品を選択するのだと思います。
ただ、安全・安心で長く使用する商品選びは、いろいろな要素の絶妙な「バランス」、自社工場か生産委託先かどちらにしても「真の製造現場の信用度」、トータルで実感する「納得感」と「商品の完成度」が大切なのだな…と、改めて勉強になりました。