多機能送りねじステージを使用した穴深さ測定治具の改善
金属加工メーカーの検査工程で使用中の穴の深さを測定する治具の改善事例です。
課題:ワークの穴の深さを正確に測定できません。

ワークにある穴の深さを測定しています。穴の底に定規を当てて、穴の入口の値を読取ります。定規の当て方が傾いたりするため測定値がばらつきます。
解決!多機能送りねじステージを使用することで正確に測定できるようになりました。

定規を多機能送りねじステージに取り付けました。ハンドルをゆっくり回して、定規が穴の底に当たった時点で回すのを止めて、穴の入口の値を読み取ります。
以前より定規の当たり方が安定するため、より正確に測定できるようになりました。
多機能送りねじステージ(XTSC-70)の特徴
- ハンドル1回転の移動量を 2mm か 5mm で選択できます。
- 勝手違い・両側ハンドル・ハンドル延長、などの特別仕様(下記参照)への対応も可能です。
- ステージ面:25mm×40mm
- 移動量:±17mm
- 耐荷重:29.4N(3kgf)
- 目盛最小読取:0.1mm
- 自重:0.12kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:多機能送りねじステージの特別仕様例です。XTSC-70以外のXTSC-90, XTSC-120, XTSC-150 でも同様の特別仕様が可能です。

ハンドルの向きを変えたり(勝手違い)、両側にハンドルを付けたり(両手ハンドル)、長いハンドルに変えたり(ハンドル延長)できます。
使用環境にあわせて最適な仕様のステージをご利用いただけます。
傾斜ステージを使用した静電気除去治具の改善
樹脂成型メーカーの組立工程で使用している静電気除去治具の改善事例です。
課題:イオナイザーの角度変更で微調整の作業性が良くありません。

イオナイザーをワークに向けて除電(静電気対策)しています。ワークの大きさが変わるとイオナイザーの角度調整が必要です。
イオナイザーの角度調整は、ボルトを緩めて調整しますが、ボルトを締める時に角度がずれることがあります。特に、微調整したい時に上手くいかず作業性が良くありません。
解決!傾斜ステージを使用することで角度の微調整が容易になりました。

イオナイザーを傾斜ステージに取り付けました。イオナイザーの角度調整は、クランプレバーを緩めて角度を調整し、クランプレバーを締めて角度を固定します。
従来のボルトによる調整では微調整が上手くいきませんでした。ボルトを締める時に角度がずれることがあるためで、作業性がよくありませんでした。傾斜ステージを使用することで作業性が改善されました。
傾斜ステージ(AIC-60)の特徴
- シーソーのように傾斜し、任意の位置でクランプレバーにより固定できます。
- 薄型XY回転ステージ(XYR-90)と組み合わせればXY回転傾斜の一体型複合ステージが低価格で構成可能です。
- ステージ面:40mm×60mm
- 移動量:±20°
- 耐荷重:29.4N(3kgf)
- 自重:0.22kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
フロントロックステージを使用したスリット位置検査治具の改善
プレスメーカーの検査工程で使用中のスリット位置検査治具の改善事例です。
課題:ワークの変更に伴うゲージの高さ変更に時間がかかっています。

ワークをゲージに向かってスリットの奥までスライドさせて、スリットの高さを検査しています。
ワークが変わるとスリットの高さが変わるためゲージの高さ変更が必要です。ボルト2本でゲージの高さを変更させなければならず時間がかかります。
また、ボルトを締める際にゲージが傾き左右の高さが違う状況になるため、ボルトを締め直すこともありました。
解決!ゲージをステージに取り付けることで短時間で高さ変更ができます。

ゲージをフロントロックステージに取付けました。ワークにスリットが2ヶ所あるので2組設置しました。
ゲージの高さ変更は、フロントロックステージのハンドルを回すだけなので短時間でできます。高さの固定もハンドルの根本のストッパー機構で可能です。
従来のようにボルト締めによるゲージの傾きが無くなりました。さらに、ステージには目盛りがあるので、2組のゲージの高さを揃えるのに便利です。
フロントフロックステージ(FR-Z)の特徴
- ハンドルの根本部分でステージ面の固定ができるストッパー機構を標準装備しています。
- ステージ面のガタが一切なく、滑らかでスムーズな摺動を実現したミニチュアステージです。
- ステージ面:25mm×25mm
- 移動量:±8mm
- ハンドル1回転移動量:0.5mm
- 自重:0.04kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:スライド操作式アリ溝ステージを使用するとよりスムーズに検査できます。

フロントロックステージをスライド操作式アリ溝ステージに取り付けました。これまでは、ワークの方を動かしていましたが、これによりゲージの方を動かすようにします。
ワークを所定の位置に設置して、スライド操作式アリ溝ステージのピンを押したり引いたりしてゲージを動かします。ワークを動かすより滑らかに動かせるので検査がスムーズにできるようになります。
