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"Z軸ステージ" タグの付いた記事一覧

熟練の技ステージを使用したカバー有無検査治具の改善

2024年01月31日

家電メーカーの組立工程に導入したカバーの有無を検査する治具の改善事例です。

課題:フォトセンサの高さ変更に時間がかかっています。

ケースにカバーが取付けられているかを検査しています。ケースの種類が変わるとカバーの高さが変わるためフォトセンサの高さを変えなければなりません。
この高さ変更は、フォトセンサを取り付けたベースのボルト2本を緩めてベースをスライドさせて行います。
ボルトを締めてフォトセンサの高さを測定し、所定の高さになっていなかったり傾いていたりすればやり直しです。作業性が悪く時間がかかります。

解決!熟練の技ステージを使うと高さ変更が短時間で可能になりました。

熟練の技ステージにフォトセンサを取り付けました。ケースの種類が変わり、フォトセンサの高さ変更が必要な時は、ステージのハンドルを回せば短時間で高さが変えられます。
従来のようにボルトを締めたり緩めたりする必要はありません。また、フォトセンサが傾いたりすることもなく真っすぐに上下させられます。そして、ハンドルの反対側にあるストッパーをかけることで高さを固定させることもできます。

熟練の技ステージ(ZJK-60)の特徴

  • アリ溝の摺り合わせ技術で滑らかな摺動と高耐久性を実現しました。高品質で低価格のステージです。
  • ステージ面:40mm × 60mm
  • 移動量:±21mm
  • ハンドル一回転移動量:18mm
  • 移動精度(真直度):0.03mm
  • 耐荷重:19.6N (2kgf)
  • 目盛最小読取り:0.1mm
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:目盛り板を活用するとより効率的に高さ変更できます。

熟練の技ステージを含む弊社ステージには目盛り板が標準装備されています。(傾斜ステージ・薄型XY回転ステージ・セミオーダーステージを除く)
ケースの高さ変更に伴うフォトセンサの高さ設定値(目盛り板の数値)を記録しておけばより効率的に高さ変更ができます。

 

スライド操作式アリ溝ステージを使用した隙間の幅検査治具の改善

2023年09月29日

樹脂成型メーカーの検査工程で使用する隙間の幅検査治具の改善事例です。

課題:隙間ゲージがスムーズに動かないので作業性が良くありません。

ボルト2本を緩めに締めて、ゲージホルダーを長孔に沿ってスライドさせる。

ワーク円柱部にある隙間の幅を検査しています。隙間ゲージを装着したゲージホルダーをスライドさせて、隙間ゲージがワークの隙間の下端まで通るか検査します。
ゲージホルダーを締結するボルト2本を緩めて、長孔に沿わせて動かすためスムーズに動かなかったり、真下に動かなかったりするため作業性がよくありません。

解決!スライド操作式アリ溝ステージを使うことで作業性が向上しました。

隙間ゲージの上げ下げは、操作つまみを手動でスライドさせる。

隙間ゲージを装着したゲージホルダーをスライド操作式アリ溝ステージに取り付けました。操作つまみを手で持って上げ下げして検査します。
従来治具よりスムーズで真下にスライドさせられるため作業性が向上しました。
また、従来には無かったステージ面の下げ過ぎを防止するために、ステージ面の下端位置にストッパーを配置しました。

スライド操作式アリ溝ステージ(ZMA30-50)の特徴

  • ステージ面を摺動させるためのラック&ピニオン機構や送りネジ機構がありません。操作つまみを手で摺動させます。
    厚さ20mmの薄型仕様で従来比30~40%減の軽量化を図り、簡単なスライド操作で素早く摺動します。
  • ステージ面:30mm × 50mm
  • 移動量:±17mm
  • 耐荷重:14.7N (1.5kgf)
  • 自重:0.15kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:Z軸ブラケットは表・裏両面でステージ本体の取り付けが可能です。

スライド操作式アリ溝ステージのZ軸ブラケットは一部のタイプを除き、ステージ本体を表面・裏面の両面に取り付けることができます。
本件では、ステージ面下端ストッパーに干渉しない面にステージ本体を取り付けました。

多機能送りねじステージを使用した段付きピン高さ検査治具の改善

2023年07月31日

金属加工メーカーで使用している高さ検査治具の改善事例です。

課題:ワーク変更時のLブラケットの高さ変更に時間がかかっています。

Lブラケットの高さ変更と固定は2本のボルトで行う。

ワーク(段付きピン)の段付き部と全長の高さ検査をしています。判定基準となる高さにLブラケットを取付けます。ワークの種類が変わるとLブラケットの高さ変更が必要です。
Lブラケットの高さ変更は、固定している2本のボルトを緩めてLブラケットをスライドさせて所定の位置でボルトを締めます。この変更作業に時間がかかっています。

解決!Lブラケットをステージに装着すると高さ変更が短時間で可能です。

ハンドルを回してLブラケットの高さを変更。ストッパーで高さを固定。

Lブラケットを多機能送りねじ式ステージに装着しました。Lブラケットの高さはステージのハンドルを回転させて変更します。高さが決まったら、ストッパーをかけて位置を固定します。
従来のようにボルトを締めたり緩めたりする必要がなく、短時間で高さ変更が可能です。さらに、高さの微調整が従来の方法より簡単にできます。

多機能送りねじステージ(ZTSC-120)の特徴

  • ハンドル一回転の移動量が選べます。また、ストッパーの左右組み換えもでき、使用用途に応じたカスタマイズが可能です。(上図はストッパーの左右組み換え例です。)
  • ステージ面:25mm × 40mm
  • 耐荷重:14.7N (1.5kgf)
  • 自重:0.2kg
  • 移動量:±42mm
  • ハンドル一回転移動量:2mm / 5mm / 10mm (送りねじの仕様による)
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:多機能送りねじ式ステージの豊富なバリエーション。

ハンドル一回転の移動量選択とストッパーの左右組み換えの他にも勝手違いタイプ(Z軸除く)・両側ハンドルタイプ(Z軸除く)・ハンドル延長タイプがあり、使用用途に適したタイプをご提供可能です。
どのタイプが適しているのかのご相談やデモ機の貸し出しも受け賜わっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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