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「回転系ステージ」カテゴリーの記事一覧

薄型XY回転ステージを使用した外周振れ測定治具の改善

2024年04月30日

精密機械会社の品質管理課で使用している部品の外周振れ測定治具の改善事例です。

課題:ワークのセンターリング(芯出し)に時間がかかっています。

ワークのセンターリング(芯出し)をした後に1回転させて外周振れの測定をしています。
芯出しはX軸とY軸それぞれの位置調整板をスライドさせて行います。各位置調整板は2本ずつのボルトで固定されていて、それらのボルトを締めたり緩めたりしなければならず時間がかかります。

解決!薄型XY回転ステージを使用すると芯出しが短時間でできます。

X軸Y軸の移動と360°回転ができるステージを採用しました。XYの2軸はハンドルを回して移動させ、ストッパーで位置を固定させます。
従来のようにボルトを緩めて位置調整板を移動させるより短時間で芯出しができるようになりました。また、芯出し後のワークの回転も滑らかで、外周振れ測定も精度よくできるようになりました。

薄型XY回転ステージ(XYR-60)の特徴

XY2軸の摺動と360°回転が可能なステージです。しかも、高さ45mmで大変薄いステージです。ステージ面がφ90mmのXYR-90もあります。(XYR-90の高さは50mm)

ステージ面:φ60mm

移動量:±21mm・360°回転

耐荷重:34.3N (3.5kgf)

自重:0.39kg

本体材質:アルミ合金製

表面処理:梨地黒アルマイト

回転ステージを使用した3点高さ調整治具の改善

2023年11月30日

玩具メーカーの組立工程で使用している部品の3点高さ調整治具の改善事例です。

課題:プレート上面3点の高さ調整の作業性がよくありません。

測定部の変更は手に取って回す

2枚の円形プレートと3本のばねで構成された部品を組み立てています。プレートの上面の3点(大体120°間隔)をセンサーで測定してドライバーで所定の高さになるよう調整します。
測定点を変更する時に組立品を手に取って回すため作業性がよくありません。

解決!組立台を回転ステージに取付けることで作業性がよくなりました。

つまみを回して測定部を変更

組立時に使用する組立台を回転ステージに取り付けました。測定点の変更は、回転ステージのつまみを手で回して行います。
従来のように手に取って回すよりも早くスムーズに回すことができ作業性がよくなりました。回転ステージには目盛りも付いているので、以前より正確に120°間隔で測定点を決められます。
また、プレートやばねを必要以上に手で触れなくて済むため汚れ防止にもなります。

回転ステージ(KTS-60)の特徴

  • 手動でしっとり滑らかに回転します。逆さまに取り付けても使用可能です。
  • ステージ面:φ60mm(φ40mmのKTS-40もあります)
  • 移動量:360°
  • 偏芯量:0.05mm
  • 耐荷重:68.6N (7kgf)
  • 目盛最小読取り:1°
  • 自重:0.2kg
  • 付属品:六角穴付きボルト4本
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:回転ステージKTS-60とXYステージを一体化したステージもあります。

XYR-60

薄型XY回転ステージXYR-60を使用することにより、回転ステージKTS-60をX方向・Y方向にそれぞれ42mm移動させることができます。
測定点を現状より内側や外側に容易に変更できます。また、通常のXYステージと組み合わせよりも薄くてコンパクトです。
KTS-60及びXYR-60 どちらもデモ機の貸し出しを行っておりますので、お気軽にお試しください。

傾斜ステージを使用した穴入口バリ検査治具の改善

2023年08月31日

樹脂成形メーカーの検査工程で使用中のバリ検査治具の改善事例です。

課題:ワークを手で持っているため手振れにより検査しづらい状況でした。

ワークを手で持っているため手振れしてピントが安定せず検査しづらい。

ワークにある2個の穴の入口を1個ずつバリの検査をしています。ワークを手で持って顕微鏡を覗き検査します。
顕微鏡を覗きながら穴の入口にピントを合わせますが、手振れしてピントがズレたり、ワークの位置も不安定なため検査しづらく目も疲れます。

解決!傾斜ステージの使用で手振れが無くなり検査しやすくなりました。

ワークを傾斜ステージの上に置くため、ピントが安定して検査しやすい。傾斜角の設定もつまみとストッパーの操作で簡単にできる。

ワークにある穴は加工面対して傾いてあいているため、傾斜ステージを使用して傾きを補正しました。
また、検査する穴をスムーズに変えられるようワークガイドを傾斜ステージに装着しました。1個目の穴の検査後、ワークを手でスライドさせ2個目を検査します。
手で持っていた従来よりも安定した検査が可能になりました。

傾斜ステージ(AIC-60)の特徴

  • 簡易構造で低価格の傾斜するステージです。操作つまみと傾斜角度固定のストッパーを装備しています。
  • ステージ面:40mm × 60mm
  • 移動量:±20°
  • 耐荷重:29.4N (3kgf)
  • 自重:0.22kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:ワークを少しだけ動かすのにフロントロックステージを採用しました。

フロントロックステージ FR-X

1個目の穴の検査後、2個目を検査する時にワークをワークガイドに沿って手でスライドさせます。この方法は、ちょうど良い位置で止まれば良いのですが、行き過ぎたり足りなかったりします。
また、ワークを少しだけ動かしたい時には不向きです。傾斜ステージの上にフロントロックステージを装着しました。これにより、少しずつ動かすことができるためより検査しやすくなりました。

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