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ロングステージを使用したシャフト端面の外観検査治具の改善

2024年03月29日

金属加工会社の検査工程で使用中の外観検査治具の改善事例です。

課題:撮影準備で照明とカメラの位置移動の作業性が良くありません。

画像によるワーク端面の外観検査をしています。撮影にあたり照明とカメラの位置を適切な位置に配置しなければなりません。
照明とカメラの移動はそれぞれ2本のボルトを締めたり緩めたりするため、位置の移動が面倒で作業性が良くありません。

解決!ロングステージを使用する事で位置移動の作業性が向上しました。

照明とカメラをそれぞれロングステージに取り付けました。それぞれの位置移動はロングステージのハンドルを回して行います。
配置位置が決まったらストッパーをかけて位置を固定します。従来のようにボルトを締めたり緩めたりする必要がないため位置移動が容易にでき作業性が向上しました。

ロングステージ(XLSR-100 / 全長 100mm)の特徴

  • ラック&ピニオン式で軽量・スリム・長ストロークのステージです。全長150mmの(XLSR-150)もあります。
  • ステージ面:25mm × 40mm
  • 移動量:±40mm
  • ハンドル1回転移動量:18mm
  • 耐荷重:29.4N (3kgf)
  • 目盛最小読取り:0.1mm
  • 自重:0.14kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:照明とカメラを1個のロングステージに取付けました。

照明とカメラを別々のXLSR-100 に取り付けていましたが、XLSR-150に可動テーブルを追加した特別仕様のロングステージを製作して、照明とカメラを同一のステージに取り付けました。
XLSR-100を2個使用していた時よりもコンパクトな治具になりました。
弊社ではカタログにない特注のステージも製作も可能です。お気軽にご相談ください。

フロントロックステージを使用した厚さ測定治具の改善

2024年02月29日

金属加工メーカーの検査工程で使用しているワークの厚さを測定する治具の改善事例です。

課題:ワークの厚さを測定するセンサーの位置決めに時間がかかります。

丸棒を切削した部分の厚さを測定しています。測定には測長センサーを使用しています。測長センサーの投光器と受光器をそれぞれ適切な位置に配置しなければなりません。
測長センサーの配置(移動)は、2本のボルトを緩めてスライドさせた後でボルトを締めて配置位置を固定します。その配置位置決めに時間がかかっています。

解決!フロントロックステージを使用すると短時間で位置決めできます。

測長センサーをフロントロックステージに取り付けました。測長センサーの移動は、フロントロックステージのハンドルを回して行います。
ハンドルの前方に配置されたストッパーを時計方向に回して移動位置を固定します。
従来のようにボルトを緩めたり締めたりする必要がないので短時間で位置決めができます。

フロントロックステージ(FR-X)の特徴

  • 送りねじ式のミニチュアステージ。外観寸法 : 全長 約80mm × 幅 25mm × 高さ 10mm
  • ストッパーがハンドルと同軸上の前方にあります。ストッパーは、時計回りでロック、反時計回りでロック解除します。
  • ステージ面:25mm × 25mm
  • 移動量:±8mm
  • ハンドル1回転移動量:0.5mm
  • 耐荷重:19.6N (2kgf)
  • 目盛最小読取り:1.0mm
  • 自重:0.04kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:フロントロックステージは重ねたり立てたりしても使用も可能です。

フロントロックステージは、ミニチュアステージですが他のステージと同様にXY軸仕様(FR-XY)やZ軸仕様(FR-Z)もあります。XY軸仕様のようにフロントロックステージを重ねてもたばこの箱くらいの大きさです。
弊社では、デモ機の貸し出しを行っております。是非、お気軽にお試しください。

熟練の技ステージを使用したカバー有無検査治具の改善

2024年01月31日

家電メーカーの組立工程に導入したカバーの有無を検査する治具の改善事例です。

課題:フォトセンサの高さ変更に時間がかかっています。

ケースにカバーが取付けられているかを検査しています。ケースの種類が変わるとカバーの高さが変わるためフォトセンサの高さを変えなければなりません。
この高さ変更は、フォトセンサを取り付けたベースのボルト2本を緩めてベースをスライドさせて行います。
ボルトを締めてフォトセンサの高さを測定し、所定の高さになっていなかったり傾いていたりすればやり直しです。作業性が悪く時間がかかります。

解決!熟練の技ステージを使うと高さ変更が短時間で可能になりました。

熟練の技ステージにフォトセンサを取り付けました。ケースの種類が変わり、フォトセンサの高さ変更が必要な時は、ステージのハンドルを回せば短時間で高さが変えられます。
従来のようにボルトを締めたり緩めたりする必要はありません。また、フォトセンサが傾いたりすることもなく真っすぐに上下させられます。そして、ハンドルの反対側にあるストッパーをかけることで高さを固定させることもできます。

熟練の技ステージ(ZJK-60)の特徴

  • アリ溝の摺り合わせ技術で滑らかな摺動と高耐久性を実現しました。高品質で低価格のステージです。
  • ステージ面:40mm × 60mm
  • 移動量:±21mm
  • ハンドル一回転移動量:18mm
  • 移動精度(真直度):0.03mm
  • 耐荷重:19.6N (2kgf)
  • 目盛最小読取り:0.1mm
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:目盛り板を活用するとより効率的に高さ変更できます。

熟練の技ステージを含む弊社ステージには目盛り板が標準装備されています。(傾斜ステージ・薄型XY回転ステージ・セミオーダーステージを除く)
ケースの高さ変更に伴うフォトセンサの高さ設定値(目盛り板の数値)を記録しておけばより効率的に高さ変更ができます。

 

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