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エアーピット(真空ピンセット)を使用したレンズ組込み作業

2013年02月04日

光学メーカーのレンズ組込み工程(レンズ熱溶着前工程)での作業改善事例です。

課題 :ピンセットだと手が疲れやすく、レンズを落とすこともあります。

ピンセットによる作業。長時間の作業で手が疲れ、レンズを落としてしまうことも。

レンズの熱溶着前に、ピンセットでレンズの外周をつまみ、レンズ枠に入れる作業をしています。

レンズにキズや汚れを付けないよう慎重な作業が求められますが、つまみ損なったり、手が疲れて握力が無くなってきたりすると、レンズを落下させてしまったりすることもあります。

落としてしまったレンズを再度使用するためには、キズの有無確認やクリーニングが必須となり、これも作業時間の大きなロスになります。

解決! エアーピット(真空ピンセット)の使用で疲れず簡単にハンドリング!

エアーピットによる作業。ボタンのオン/オフ操作だけで、簡単に着脱が可能。

エアーピット(真空ピンセット)のボタン操作だけで、レンズの吸着・落下のコントロールができます(吸着力は、風量調節ネジでコントロールできます)。

ペンを持つ感覚で操作でき、つまむ動作に握力が必要ないため、長時間作業しても手が疲れません。その結果、レンズを落下させてしまうことなどもなくなり、作業効率が大幅にアップしました。

また、アタッチメントの先端はゴムパットになっており、レンズに傷をつけることなくハンドリングできます。さらに、ゴムパットの大きさは4種類の中から、レンズの形状や重さに応じて最適なものを選択できます。

エアーピット(P type)の特徴

  • ペンタッチでラクラク操作。大切な製品を傷めず汚さず運びます。
  • シャッターボタン(φ11mm)を押すと製品を吸引し、離すと落下させます。
  • 本体先端部は360°回転し、屈折方向の設定も自由自在です。
  • 本体(アタッチメント除く)サイズ : 127.8mm(全長) × 13mm(最大幅) × 20.3mm(最大高さ)
応用のポイント:真空ピンセットの先端アタッチメントはワークに応じて最適なものを選ぶ。

真空ピンセットによるワーク着脱の作業性には、先端アタッチメントの穴径・材質・形状が大きく影響します。特に、重量がほとんど無いような超軽量微小部品(チップ部品、等)の取り扱いでは、離脱がスムーズにできない場合があります。
このような時は、注射針タイプの極細穴径アタッチメントを選択し、風量調節ネジを緩めることで、最高の操作性が得られるでしょう。

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