「XYステージ」カテゴリーの記事一覧
セミオーダーステージを使用した生産数カウント治具の改善
電気メーカーの部品製造工程で使用中の生産数カウント治具の改善事例です。
課題:光電センサの投光器と受光器の位置合わせが面倒です。

部品の生産数を光電センサを使用してカウントしています。ワークの大きさや形状が変わると光電センサの投光器と受光器の位置合わせをします。この位置合わせは、調整箇所が多くとても面倒でした。
解決!光電センサをステージに装着したら位置合わせが楽になりました。

セミオーダーステージのX軸用とZ軸用を組み合せて、それぞれに投光器と受光器を装着しました。従来の位置合わせは複数ボルトでの調整でしたが、セミオーダーステージの組合せを使用することで各ステージのハンドルとストッパーを回すだけで位置合わせができるため、位置合わせが楽にできるようになりました。
セミオーダーステージ(SO-2 /SO-12)の特徴
- SO-2は、ハンドル4種類から、ストッパー2種類から用途に適したものを選択できます。他にも予圧調整ネジ2種類、目盛り板3種類も選択可能です。
SO-12は、SO-2にZ軸ブラケット(2種類から選択)を取り付けたステージです。 - ステージ面:40mm×80mm(共通)
- 移動量:±32mm(共通)
- ハンドル1回転移動量:18mm(共通)
- 目盛最小読取:0.1mm(共通)
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
熟練の技ステージを使用した穴あけ治具の改善
金属加工メーカーの加工工程で使用中の穴あけ治具の改善事例です。
課題:ドリル先端をポンチ穴の位置に合わせるのに手間取っています。

ワークをバイスに挟み、ボール盤で穴あけをしています。その際、ワークに打ってあるポンチ穴にドリル先端が合うよう、Vブロックごとワークを移動させます。
少しだけ移動させたい時になかなか上手くいきません。
解決!熟練の技ステージを使用すれば容易に位置合わせができます。

Vブロックに替えて熟練の技ステージを使用することにしました。ポンチ穴にドリル先端が合うようXY両方のハンドルを回してワークを移動させます。
少しだけ移動させたい時に簡単に短時間で出来ます。また、従来は穴あけ時にワークがずれることもありましたが、ステージのストッパーをかけることでそれも無くなりました。
熟練の技ステージ(XYJK-90)の特徴
- 熟練の技によるアリ溝の摺り合わせ技術で高品質・低価格を実現しました。滑らかな摺動と耐久性が特徴です。
- ステージ面:40mm×90mm
- 移動量:±35mm
- ハンドル1回転移動量:18mm
- 耐荷重:34.3N(3.5kgf)
- 目盛最小読取:0.1mm
- 自重:0.73kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
スライド操作式アリ溝ステージを使用した隙間検査治具の改善
成型メーカーの検査工程で使用している隙間検査治具の改善事例です。
課題:ひとつのワークについて検査する箇所が多く時間がかかります。

ワークにある4ヶ所の隙間をゲージを使用して検査しています。隙間を1ヶ所ずつ検査するのでゲージを挿したり抜いたりしなければならず時間がかかります。
また、検査員による検査する各隙間の始点位置と終点位置にばらつきがあります。
解決!スライド操作式アリ溝ステージの使用で時間の短縮ができました。

スライド操作式アリ溝ステージにゲージ4本を装着して1度に4ヶ所の隙間を検査します。
ワークを置台に設置しステージのつまみを操作して隙間の端から逆の端に向けてゲージをスライドさせます。1回のスライドで検査できるため時間の短縮ができました。
また、検査の始点位置と終点位置のばらつきもなくなりました。
スライド操作式アリ溝ステージ(XMA150)の特徴
- 厚さ20mmの薄型仕様で、従来比30~40%減の軽量化を図り、簡単なスライド操作で素早く摺動します。
- 部品点数と組立工数の削減により30~50%のプライスダウンを実現しました。特許権・意匠権も取得済みです。
- ステージ面:25mm×40mm
- 移動量:±65mm
- 耐荷重:29.4N(3kgf)
- 自重:0.124kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト