「XYステージ」カテゴリーの記事一覧
セルフロックステージを使用した板金反り検査治具の改善
プレスメーカーの検査工程で行われている板金の反りを検査する治具の改善事例です。
課題:狭いスペースにステージを配置するとストッパーが操作できません。

ワーク(板金)に反りがないか検査しています。変位センサーでワークの3ヶ所を測定します。
変位センサーを装着したステージを3台並べるとその内の2台のストッパーが操作できないために位置の固定ができません。
解決!セルフロックステージはストッパーがないので狭い場所に配置できます。

セルフロックステージは、ストッパーが無くても可動部の位置の固定ができる構造になっています。そのため既存ステージでのストッパー操作が必要ありません。
六角棒レンチを使って可動部を所望の位置で止めれば位置は固定されます。また、ストッパーによる出っ張りもないスリムな形状なので狭い場所への配置に最適です。
セルフロックステージ(SLX40)の特徴
- 位置決め後に『止めた位置から微動しないステージ』です。(特許取得済)
- ステージ面の移動は六角棒レンチまたは六角ドライバーを使用します。
- ステージ面:40mm×40mm
- 移動量:±8mm
- 耐荷重:39.2N(4kgf)
- 自重:0.09kg
- 目盛り最小読取り:1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:セルフロックステージはスリム形状。
セルフロックステージには、従来ステージにあるストッパー(位置の固定機構)がなく、高さも18mmと低くとてもスリムな形状をしています。
そのため、狭いスペースへの設置に適しています。サイズのラインナップは下記の6種類があります。
① SLX40 (ステージ面 40mm×40mm) 最大寸法:縦40mm×横54mm×高さ18mm
② SLX60 (ステージ面 60mm×60mm) 最大寸法:縦60mm×横74mm×高さ18mm
③ SLX40-60 (ステージ面 40mm×60mm) 最大寸法:縦40mm×横74mm×高さ18mm
④ SLXY40 (SLX40 の2段重ね)
⑤ SLXY60 (SLX60 の2段重ね)
⑥ SLXY40-60 (SLX40-60 の2段重ね)
デモ機も取り揃えていますのでお気軽にご利用ください。

セルフロックステージを使用した同軸度測定治具の改善
金属加工メーカーの検査工程における同軸度測定治具の改善事例です。
課題:ストッパーで位置を固定させる時に位置がずれてしまいます。

ワークの外周にダイヤルゲージを当てて同軸度を測定しています。
ダイヤルゲージの測定子をワークの外周に接触させて、ステージのストッパーで位置を固定させる時、わずかではあるが位置がずれてしまい、位置決めをやり直しすることがあります。
解決!セルフロックステージは、ストッパーがなくても位置はずれません。
セルフロックステージは、従来ステージに装備されているハンドルとストッパーがありません。
ハンドルに代わる六角棒レンチ(もしくは六角ドライバー)でステージ可動部を移動させ固定したい位置で六角棒レンチを抜き取ります。
これで、ステージ面の位置が固定します。従来のストッパーをかける時の負荷によるステージ面の位置ずれが回避できます。
セルフロックステージ(SLX40-60)の特徴
- 位置決め後に『止めた位置から微動しないステージ』です。(特許取得済)
- ステージ面の移動は六角棒レンチまたは六角ドライバーを使用します。
- ステージ面:40mm×60mm
- 移動量:±15mm
- 耐荷重:58.8N(6kgf)
- 自重:0.13kg
- 目盛り最小読取り:1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:セルフロックステージはスリム形状。
セルフロックステージには、従来ステージにあるストッパー(位置の固定機構)がないのと高さも18mmと低くとてもスリムな形状をしています。
そのため、狭いスペースへの設置に適しています。サイズのラインナップは6種類あり、デモ機も取り揃えていますのでお気軽にご利用ください。

セミオーダーステージを使用したネジ欠品検査治具の改善
家電メーカーの組立検査工程におけるネジの欠品検査治具の導入事例です。
課題:検査対象変更時の光電センサー高さ変更に時間がかかります。

ワークAにワークBを重ねてネジで固定した部品を製作しています。ワーク固定ねじの欠品を光電センサーで検査します。
ワークの変更でネジの高さが変わると光電センサーの高さ変更が必要になります。そのためには、光電センサー取付けブラケットの交換をしなければなりません。
ブラケット取付けボルト(2個)で光電センサー取付けブラケットを外し、それから、光電センサー取付けボルト(2個)で光電センサーを外します。
交換する光電センサー取付けブラケットを使用して、逆の手順で組み立てていきます。この一連の作業に手間がかかります。
解決!セミオーダステージ(SO-4)で高さ変更が短時間で可能となりました。

光電センサーを装着したブラケットをステージ面に取り付け、それをライン本体へ固定しました。光電センサーの高さは、ステージのハンドルを回転させて変更します。
設定高さが決まったらストッパーで位置を固定します。ボルトを使用した締結がないので工具不要です。光電センサーの高さ変更が、従来より簡単かつ短時間でできます。
光電センサーは、2個一組で使用するためより効率的です。
セミオーダーステージ(SO-4)の特徴
- ハンドル・目盛・ストッパー・Z軸ブラケットなどが自由に選択できるユーザー仕様のステージです。
- ステージ面:30mm×50mm
- 移動量:±16mm
- 耐荷重:24.5N(2.5kgf)
- 自重:0.1kg
- 目盛り最小読取り:0.1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:セミオーダーステージのベースは4種類(ベース無しでも使用可)
ステージ本体を固定するベースは、ねじ止め式 / マグネット式(サイズ80 , 120のみ) / 振動吸収式 / ハンドル固定式の4種類があります。(ベース無しでも使用できます)
振動吸収式は、粘弾性材にて振動を吸収、減衰させます。ハンドル固定式は、位置決め後にハンドルが回転しないようにハンドルをロックする構造になっています。
ステージの使用用途に応じて選択してください。

