2025年07月の記事一覧
スライド操作式アリ溝ステージを使用した隙間検査治具の改善
2025年07月31日
成型メーカーの検査工程で使用している隙間検査治具の改善事例です。
課題:ひとつのワークについて検査する箇所が多く時間がかかります。

ワークにある4ヶ所の隙間をゲージを使用して検査しています。隙間を1ヶ所ずつ検査するのでゲージを挿したり抜いたりしなければならず時間がかかります。
また、検査員による検査する各隙間の始点位置と終点位置にばらつきがあります。
解決!スライド操作式アリ溝ステージの使用で時間の短縮ができました。

スライド操作式アリ溝ステージにゲージ4本を装着して1度に4ヶ所の隙間を検査します。
ワークを置台に設置しステージのつまみを操作して隙間の端から逆の端に向けてゲージをスライドさせます。1回のスライドで検査できるため時間の短縮ができました。
また、検査の始点位置と終点位置のばらつきもなくなりました。
スライド操作式アリ溝ステージ(XMA150)の特徴
- 厚さ20mmの薄型仕様で、従来比30~40%減の軽量化を図り、簡単なスライド操作で素早く摺動します。
- 部品点数と組立工数の削減により30~50%のプライスダウンを実現しました。特許権・意匠権も取得済みです。
- ステージ面:25mm×40mm
- 移動量:±65mm
- 耐荷重:29.4N(3kgf)
- 自重:0.124kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト