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傾斜ステージを使用した傾斜面キズ検査治具の改善

2023年04月28日

金属加工メーカーの外観検査で使用しているキズ検査治具の改善事例です。

課題:カメラの角度調整は、ボルト締結時に角度がずれるとやり直しです。

ボルト2本の締結で角度調整。締結時、角度がずれるとやり直しです。

ワーク傾斜面のキズの有無を画像検査しています。ワークの種類毎に傾斜角度が異なるため、ワークが変わると傾斜面に合わせてカメラの角度調整が必要です。
角度調整は、角度調整板をボルト2本で締付けますが、この時に角度がずれることがあり調整をやり直すことになります。

解決!傾斜ステージによりカメラの角度調整がずれることなく容易にできます。

つまみを上下させ角度調整し、ストッパーで角度を固定。

角度調整板の代わりに傾斜ステージを使用することにしました。傾斜ステージのつまみを上げ下げしてカメラの角度を設定します。
設定した角度は、傾斜ステージのストッパーを回して固定します。角度調整板をボルトで締付ける必要がないので設定角度がずれることはありません。
従来より、角度調整が容易にできるようになったため、ワークの変更に伴う角度調整作業が効率よくできるようになりました。

傾斜ステージ[AIC-60]の特徴

  • 低価格の簡易傾斜ステージです。任意の傾斜角度でクランプレバーにより位置を固定できます。
  • 薄型XY回転ステージ(XYR-90)と組み合わせれば、X・Y・回転・傾斜 の一体型複合ステージになります。
  • ステージ面:40mm × 60mm
  • 移動量:±20°
  • 耐荷重:29.4N(3kgf)
  • 自重:0.22kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:小さくて軽いフロントロックステージ(FR-Z)も採用。

カメラの傾斜角度を調整するのに傾斜ステージを使用しましたが、ワーク傾斜面の傾斜角度によっては傾斜面が縦長になり、カメラの高さ調整も必要になります。
そこで、カメラの高さを調整するのに小さくて軽いフロントロックステージを採用しました。
従来は、高さ調整板をスライドさせて高さ調整していましたが、この調整もステージに置き換えることで作業性がさらに向上しました。

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