あおり旋回ステージを使用したノズル先端検査治具の改善
2025年06月30日
金属加工メーカーの検査工程で使用している外観検査治具の改善事例です。
課題:顕微鏡のピント合わせがしづらく、治具自体も大きいので設置場所に困ります。

ノズル先端の外観を顕微鏡で検査しています。ノズル先端に顕微鏡のピントが合うようにするためには何ヶ所もの調整が必要で作業性がよくありません。また、治具自体も大きくて重いため設置場所が限られています。
解決!あおり旋回ステージを使用するとピント合わせが容易で、治具もコンパクトになります。

マグネットスタンドとスライダー及びシャフト取付用ホルダーをあおり旋回ステージとX軸ステージに置き換えました。従来治具よりピント合わせが容易にできるようになりました。
また、治具自体も軽くコンパクトになり設置場所も選びません。さらに、ステージの目盛りを活用すれば設定位置の再現性も確保できます。
あおり旋回ステージ(RC-90)の特徴
- 2ヶ所で180°屈折し、かつ360°回転する位置決め角度が自由自在なステージです。
- ステージ面:90mm×90mm(ステージ面 60mm×60mm のRC-60もあります。)
- 移動量:180°屈折・360°回転
- 耐荷重:39.2N(4kgf)
- 目盛最小読取り:1°
- 自重:0.57kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト