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"高さ検査" タグの付いた記事一覧

セミオーダーステージを使用した部品高さ選別治具の改善

2021年02月26日

成形メーカーの検査工程で使用されている部品高さの選別治具の改善事例です。

課題:部品の選別高さを変更する時、手間がかかり時間を要します。

選別高さはボルト締めで固定

部品の高さを検査・選別しています。選別高さ設定プレートより低いワークはOKへ、高いワークはNGへ流すことで選別しています。
検査・選別の高さは、選別高さ設定プレートの位置を調整して設定します。選別高さ設定プレートの位置は、2本のボルトで締結します。
この時、高さが変わらないように、かつ水平になるよう締結する必要があり手間と時間がかかります。

解決!セミオーダーステージ(XSO-80)を使用すると短時間で変更可能。

ハンドルを回して選別高さを調整

選別高さ設定プレートの位置設定を2本のボルト締結からセミオーダーステージへの装着に変更しました。
セミオーダーステージのハンドルを回せば選別高さ設定プレートの位置が容易に変えられ、付属のストッパーにより位置も固定できます。
また、ボルトを締めることによる選別高さ設定プレートの高さの変化と傾きの発生もなくなりました。手間もかからず短時間での高さ変更が可能になりました。

セミオーダーステージ(XSO-80)の特徴

  • ハンドル・予圧調整ネジ・目盛・ストッパー・ベース・Z軸ブラケットなどが、お好みで自由に選択できるユーザー仕様のステージで、ラック&ピニオン式(XSO-80)と送りねじ式(XSO-80SC)があります。
  • ステージ面:40mm×80mm
  • 移動量:±32mm (XSO-80) , ±30mm (XSO-80SC)
  • 自重:0.2kg
  • 耐荷重:49.0N(5kgf)
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:セミオーダーステージはリバーシブル設計

目盛り板とストーパーは標準装備されております。
治具や装置への組み込み時に、目盛り板やストーパーの位置が不適当であれば、どちらも逆側へ付け替えられるようになっていますので、必要に応じてご活用ください。

Z軸ステージを使用したバーリング高さ検査治具の改善

2015年12月14日

プレスメーカーの検査工程で使用する冶具の改善事例です。

課題:スペーサーによるゲージの高さ調整は、作業性が悪く困っていました。

ゲージの高さは、スペーサーの厚みで調整。この方法は、面倒で作業性が悪い。

ワークのバーリング高さを検査しています。ワークがゲージの下をスムーズに通るかどうかを検査しているので、ゲージの高さ設定は重要です。
製品の切替えで、ワークの板厚やバーリング高さが変わると、ゲージの高さ変更が必要です。

ゲージの高さは、挿入するスペーサーの厚さで調整しますが、ゲージの着脱時にボルト2本を緩めたり締めたりしなければならず、作業性が悪く改善が必要でした。

解決!Z軸ステージを使用することで、ゲージの高さ調整が楽になりました。

高さの調整は、ハンドルを回してストッパーで位置を固定すれば完了。

ゲージをZ軸ステージに装着しました。製品の切替えで、ワークの板厚やバーリング高さが変わっても、Z軸ステージのハンドルを回すだけで、ゲージの高さ調整ができます。
また、調整したゲージの高さが変わらないように、Z軸ステージのストッパーで高さを固定することもできます。

従来のゲージ着脱を伴う高さ変更より、ボルトの締結作業やスペーサーの管理が不要となったため、作業性が良くなりました。

Z軸ステージ(ZJK-40)の特徴

  • ラック&ピニオン式のステージで、滑らかな摺動と高耐久性が特長です。
  • ステージ面:24.8mm×42mm
  • 移動量:±12mm
  • 自重:0.17 kg
  • 移動精度(真直度):20μm
  • ハンドル1回転の移動量:18mm
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:Z軸ステージは耐荷重に注意が必要です。

同一のステージであっても、水平状態で使用する時と垂直状態で使用する時とでは、耐荷重が異なります。
垂直状態で使用する場合は、水平状態で使用する時よりも耐荷重が低く設定されていますのでご注意ください。

フロントロックステージを使用した欠品検査治具の改善

2015年09月29日

玩具メーカーで梱包前に行っている員数確認のための検査治具の改善事例です。

課題:ワーク(製品)の切り替えに伴う光電センサーの高さ調整が面倒でした。

高さ調整は、センサー置台の段差を利用した付替えが必要。ボルト2本での固定なので、付け替え作業はとても面倒。

ワーク(製品)を梱包する前工程で光電センサーを使用して欠品が無いかを検査しています。ワークは6個を1組として、重ねた高さをチェックします。
ワークが変わり、重ねた高さが変わると光電センサーの高さ調整が必要になります。

光電センサーの高さ調整は、センサー置台の段差を使って調整します。
六角穴付ボルト2本を外して、光電センサーを適当な段差の高さに付け替えますが、六角穴付ボルトの付け外しやワークに対する光電センサーの向き合わせも必要で、とても作業性が悪くて面倒でした。

解決!フロントロックステージでセンサーの高さ調整が簡単になりました。

高さ調整は、ハンドルを回すだけなので、ワークが変わってもすぐに対応できます。

フロントロックステージに光電センサーを装着しました。
ワークが変わって、光電センサーの高さ調整が必要になっても、フロントロックステージのハンドルを回すだけで簡単に光電センサーの高さ調整ができるようになりました。

フロントロックステージのロック方法は、従来ステージのストッパー式とは異なり、ハンドルの根元にあるクランプリングを回すことでロックさせます。
フロントロックステージは、ハンドルとクランプリングが同軸上にあるため、コンパクトですっきりとしたフォルムのステージです。

また今回は、ワークと光電センサーの距離も調整できるようにフロントロックステージを組み合わせて使用しています。

フロントロックステージ(FR-X/FR-Z) の特徴

  • ミニチュアサイズでありながらガタが一切なく、極めて滑らかでスムーズな摺動を実現しました。
  • ハンドルの根元部分で固定ができるストッパー機能を標準装備し、操作性も抜群です。
  • ステージ面:25mm×25mm
  • 移動量:±8mm
  • ハンドル一回転の移動量:0.5mm
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント : 厚さ10mmを実現しました。とても薄いステージです。

フロントロックステージの厚さは10mmです。弊社薄型ステージの約半分の薄さです。
小型の装置はもとより、大型の装置の空いたスペースや隙間を利用して設置できます。
薄くて小さなステージですが、ワークの移動量はフルストロークで16mmもあります。
「とにかく小さなステージ」をお探しであれば、是非一度お試し下さい。
弊社では、デモ機の貸し出しも行っております。