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"回転ステージ" タグの付いた記事一覧

回転ステージを使用した3点高さ調整治具の改善

2023年11月30日

玩具メーカーの組立工程で使用している部品の3点高さ調整治具の改善事例です。

課題:プレート上面3点の高さ調整の作業性がよくありません。

測定部の変更は手に取って回す

2枚の円形プレートと3本のばねで構成された部品を組み立てています。プレートの上面の3点(大体120°間隔)をセンサーで測定してドライバーで所定の高さになるよう調整します。
測定点を変更する時に組立品を手に取って回すため作業性がよくありません。

解決!組立台を回転ステージに取付けることで作業性がよくなりました。

つまみを回して測定部を変更

組立時に使用する組立台を回転ステージに取り付けました。測定点の変更は、回転ステージのつまみを手で回して行います。
従来のように手に取って回すよりも早くスムーズに回すことができ作業性がよくなりました。回転ステージには目盛りも付いているので、以前より正確に120°間隔で測定点を決められます。
また、プレートやばねを必要以上に手で触れなくて済むため汚れ防止にもなります。

回転ステージ(KTS-60)の特徴

  • 手動でしっとり滑らかに回転します。逆さまに取り付けても使用可能です。
  • ステージ面:φ60mm(φ40mmのKTS-40もあります)
  • 移動量:360°
  • 偏芯量:0.05mm
  • 耐荷重:68.6N (7kgf)
  • 目盛最小読取り:1°
  • 自重:0.2kg
  • 付属品:六角穴付きボルト4本
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:回転ステージKTS-60とXYステージを一体化したステージもあります。

XYR-60

薄型XY回転ステージXYR-60を使用することにより、回転ステージKTS-60をX方向・Y方向にそれぞれ42mm移動させることができます。
測定点を現状より内側や外側に容易に変更できます。また、通常のXYステージと組み合わせよりも薄くてコンパクトです。
KTS-60及びXYR-60 どちらもデモ機の貸し出しを行っておりますので、お気軽にお試しください。

回転ステージを使用した取付け角度設定治具の改善

2023年06月30日

玩具メーカーの組立工程で使用している取付け角度設定治具の改善事例です。

課題:生産切り換え時に角度設定ピンの交換が必要で手間がかかります。

生産切り換えのたびにねじ込まれた角度設定ピンの交換が必要。

2枚重ねのワークを所定の角度に開いて取り付けています。所定の角度は、角度設定ピンを挟むことで設定します。
現在4種類の角度設定ピンがあり、生産機種が変わるたびに角度設定ピンの交換が必要です。
交換は、ねじ込まれた角度設定ピンを抜いて、交換する角度設定ピンをねじ込まなければならないため手間がかかります。

解決!回転ステージを使用して、角度設定ピンの交換を容易にしました。

つまみを回して角度設定ピンを変更。ストッパーにて位置を固定。

角度設定ピンを回転ステージにあらかじめ取り付けておきます。角度設定ピンの交換時は、回転ステージのつまみを操作して使用する角度設定ピンに交換します。
交換後は、位置が変わらないようにストッパーをかけて固定します。交換のたびに角度設定ピンをねじ込む必要がなくなり、短時間で交換ができるようになりました。

回転ステージ[KTS-60]の特徴

  • 手動で滑らかに360°回転するステージです。ステージ面がφ40mmの(KTS-40)もラインナップしています。どちらも、六角穴付きボルト(M4×8mm)4本を付属しています。
  • ステージ面:φ60mm
  • 移動量:360°
  • 耐荷重:68.6N(7kgf)
  • 自重:0.2kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:大まかな回転角度が分かります。

回転ステージ(KTS-60)の固定側には、1°刻みで全周に目盛りが刻まれています。(KTS-40は2°刻み)
今回の事例では、4本の角度設定ピンを均等に配置したので、目盛りを見ながら90°ずつ回転させればほぼ正確な位置決めができます。

回転ステージを使用した穴形状検査治具の改善

2023年01月31日

樹脂成型メーカーの成型品外観検査工程での作業性改善事例です。

課題:検査する穴を変える時にワークの載せ替えが必要で作業性が悪いです。

ワークは置台から外して、別の穴位置で置き直す。

二つの穴がある成型品の穴形状を顕微鏡で検査をしています。
一つ目の穴1の検査が終わるとワークを置台から外して、二つ目の穴2の検査ができるよう置台に載せ替えなければならず作業性が良くありません。

解決!回転ステージの使用によりワークの載せ替え不要で作業性が向上しました。

回転つまみで検査穴を変えるので置台からの外し不要。

ワーク置台を改良して回転ステージ上に設置しました。回転ステージの回転つまみを2本の回転止めにそれぞれ当てることにより検査する穴を変えることができるので、ワークを置台から外す必要がなくなりました。
また、これまで顕微鏡から一旦目を離してワークの載せ替えをしていましたが、顕微鏡を覗いたままで検査できるので作業性が格段に向上しました。

回転ステージ(KTS-40)の特徴

  • 手動でなめらかに360°回転するステージです。
  • 操作時の回転つまみと位置決めのストッパーも付いています。
  • ステージ面:φ40mm
  • 偏芯量:0.05mm
  • 耐荷重:49N(5kgf)
  • 自重:0.06kg
  • 目盛り最小読取り:2°
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
  • 付属品:M4(長さ8mm) 六角穴付きボルト 4本
応用のポイント:回転つまみを回り止めとして利用しました。

回転ステージには回転つまみが標準装備されています。通常は、回転つまみを手で操作して可動部を回転させます。
今回は、回転つまみを操作用だけではなく、回り止めとして利用しました。
可動範囲を規定して往復移動させたいので、回転ステージを設置したベースに回転止めを設けて回転つまみを回り止めとしました。