「XYステージ」カテゴリーの記事一覧
フロントロックステージを使用したねじ止め組立治具の導入
玩具メーカーの製品組立工程における部品組立治具の導入事例です。
課題:組立て位置の設定変更が面倒で時間がかかってしまいます。

ワークAをワークBにねじ止めします。ワークAのねじ止め位置は3ヶ所あります。
ねじ止め位置を変更する場合、X軸調整板とY軸調整板を動かして設定しますが、
ボルト4本を緩めて締めるので時間がかかります。また、ボルトを締める時に、
両調整板の位置がずれることがあるため効率がよくありません。
解決!フロントロックステージのハンドル操作により短時間でできます。

X軸調整板とY軸調整板に変えて、フロントロックステージを2個組み合わせて設置しました。
フロントロックステージのハンドル操作によりワークAのねじ止め位置を変更することができます。
ボルト4本の作業より簡単に短時間で設定変更できます。設定位置の固定もハンドル根元部分のストッパーで可能です。
フロントロックステージ(FR-XY)の特徴
- 軽薄短小で滑らかな摺動を実現しました。(FR-X寸法:長さ 56mm x 幅 25mm x 厚さ 10mm (ハンドル部除く))
- ハンドルの根元部分で固定ができるストッパー機能を標準装備し操作性も抜群です。
- ステージ面:25mm x 25mm
- 移動量:各軸±8mm
- 耐荷重:14.7N(1.5kgf)
- 自重:0.08kg
- 目盛り最小読取り:1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:狭小なスペースや高さに制約のある場所での位置決めに最適です。
フロントロックステージは、コンパクトで軽いステージです。特に、高さは10㎜で従来のステージの約半分(弊社製品比)です。
狭小なスペースや高さに制約のある場所での使用に向いています。デモ機の貸し出しも可能です。是非、ご利用ください。
スライド操作式アリ溝ステージを使用した深穴欠陥検査治具の導入
プラスチック成型メーカーにおける深穴の欠陥検査治具の導入事例です。
課題:ワークを手に持って検査するため不良の見逃しが発生しています。

ワークの穴の中にキズや異物付着の不良がないかを検査しています。ワークを手に持ち、穴にボアスコープを挿入しモニター観察します。
手振れで画面が揺れたりするため不良を見逃してしまうことがありました。
解決!スライド操作式アリ溝ステージの使用で検査精度が向上しました。

ワークをスライド操作式アリ溝ステージの上に乗せて検査することにしました。
このステージは、従来品と異なりラックとピニオンや送りねじのような機構がありませんので操作つまみを移動方向へスライドさせて使用します。
ワークを手で持つよりも手振れのない画像で検査できるため検査精度が向上しました。
また、移動量が多い時にはハンドルを何回転もさせなければなりませんが、このステージではその必要が無いので短時間で検査できます。
スライド操作式アリ溝ステージ(XMA40-80)の特徴
- 部品点数と組立工数の削減により、大幅なプライスダウンを実現しました。
- 薄型・軽量・素早い動きで抜群の操作性です。
- ステージ面:40mm x 80mm
- 移動量:±32mm
- 耐荷重:39.2N(4kgf)
- 自重:0.17kg
- 目盛り最小読取り:0.1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:豊富なラインナップよりお選びいただけます。
移動方向と操作方法および本体サイズにより、下記のラインナップが揃いました。
- XMA シリーズ(X軸・操作つまみ式・9機種)
- XMB シリーズ(X軸・つまみピン式・5機種)
- XYMA シリーズ(XY2軸・操作つまみ式・9機種)
- XYMB シリーズ(XY2軸・つまみピン式・5機種)
- ZMA シリーズ(Z軸・操作つまみ式・9機種)
- ZMB シリーズ(Z軸・つまみピン式・5機種)
詳細はカタログ又は弊社ホームページにてご確認ください。また、デモ機のお貸出しも承っておりますのでご利用ください。
熟練の技 Z軸ステージを使用したけがき治具の改善
金属加工メーカーの製造工程で行われているけがき作業の治具の改善事例です。
課題:トースカンでのけがき位置変更時にネジ締めでけがき位置がずれることがあります。

トースカンでワークにけがき線を引いています。けがき位置を変える時には、トースカンのネジを緩めてけがき針の位置を決め、ネジを締めて固定します。
この時、けがき針の位置が少しずれることもあり何回かやり直すことがあります。
解決!Z軸ステージにけがき針を装着することでけがき位置を容易に変更できます。

けがき針をZ軸ステージに装着しました。けがき位置を変更する時には、Z軸ステージのハンドルを回して位置を決定し、ストッパーを回して位置を固定します。
トースカンを使用している時は、ネジ締め時にけがき針の位置がずれることもありましたが、Z軸ステージに変更後はけがき針の位置ずれがなくなりました。
熟練の技 Z軸ステージ(ZJK-90)の特徴
- アリ溝の摺り合わせ技術で、滑らか摺動・高品質・高耐久性・低価格を実現しました。
- ハンドルの回転重さは、予圧調整機能(予圧調整用ねじ)により、摺動感覚を微調整することが可能です。
- ステージ面:40mm×90mm
- 移動量:±35mm
- 耐荷重:19.6N(2.0kgf)
- 自重:0.45kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:ハンドルの向きを逆にしました。
熟練の技Z軸ステージは、ステージ本体とZブラケットの組立において、向かって右側がハンドル、左側がストッパーになるよう組み立てます。
ただ、この向きでは、ハンドル操作時にけがき針やワークが障害となり操作しにくくなると考えました。
そこで、今回のけがき治具製作では、ステージ本体とZブラケットの組立の向きを従来の逆にして組み立てました。
これにより、ハンドル周りのスペースが確保でき操作性の悪化を未然に防ぐことができました。
弊社ステージの使用についてご要望がございましたらお気軽にご相談ください。
