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熟練の技 Z軸ステージを使用したけがき治具の改善

2021年06月30日

金属加工メーカーの製造工程で行われているけがき作業の治具の改善事例です。

課題:トースカンでのけがき位置変更時にネジ締めでけがき位置がずれることがあります。

針の高さはネジを緩めて決定。位置はネジを締めて固定。

トースカンでワークにけがき線を引いています。けがき位置を変える時には、トースカンのネジを緩めてけがき針の位置を決め、ネジを締めて固定します。
この時、けがき針の位置が少しずれることもあり何回かやり直すことがあります。

解決!Z軸ステージにけがき針を装着することでけがき位置を容易に変更できます。

ハンドルを回して 高さ変更。 ストッパーを回して位置を固定。

けがき針をZ軸ステージに装着しました。けがき位置を変更する時には、Z軸ステージのハンドルを回して位置を決定し、ストッパーを回して位置を固定します。
トースカンを使用している時は、ネジ締め時にけがき針の位置がずれることもありましたが、Z軸ステージに変更後はけがき針の位置ずれがなくなりました。

熟練の技 Z軸ステージ(ZJK-90)の特徴

  • アリ溝の摺り合わせ技術で、滑らか摺動・高品質・高耐久性・低価格を実現しました。
  • ハンドルの回転重さは、予圧調整機能(予圧調整用ねじ)により、摺動感覚を微調整することが可能です。
  • ステージ面:40mm×90mm
  • 移動量:±35mm
  • 耐荷重:19.6N(2.0kgf)
  • 自重:0.45kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:ハンドルの向きを逆にしました。

熟練の技Z軸ステージは、ステージ本体とZブラケットの組立において、向かって右側がハンドル、左側がストッパーになるよう組み立てます。
ただ、この向きでは、ハンドル操作時にけがき針やワークが障害となり操作しにくくなると考えました。
そこで、今回のけがき治具製作では、ステージ本体とZブラケットの組立の向きを従来の逆にして組み立てました。
これにより、ハンドル周りのスペースが確保でき操作性の悪化を未然に防ぐことができました。
弊社ステージの使用についてご要望がございましたらお気軽にご相談ください。

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