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「XYステージ」カテゴリーの記事一覧

熟練の技ステージを使用した溝深さ測定治具の改善

2020年12月18日

樹脂成形メーカーの溝深さ測定工程で使用している治具の改善事例です。

課題:ワークを動かして検査していますが、作業性がよくありません。

ビームを溝の底に当てて3ヶ所測定

レーザ変位計を使用して、溝の両端付近と中央付近の3ヶ所について、深さの測定をしています。
1か所ごとに溝の底を探さなければならないため、溝幅が狭いとレーザ変位計のビームを溝の底に当てるのに時間がかかり、作業性が良くありません。

解決!ステージを使用して検査することで、作業性が向上しました。

溝の底を探すことなく、かつ、溝の端から端まで測定が可能

ワークを所定の位置にセットすれば、レーザ変位計のビームが溝の底に当たるよう熟練の技ステージ(XJK-140)のステージ面に位置決めブロックを設置しました。
これにより、溝の底を探すことなく、かつ、ステージのハンドルを回せば溝の端から端までの深さを測定することが可能になり、作業性が向上しました。

熟練の技・X軸ステージ(XJK-140)の特徴

  • アリ溝の摺り合わせ技術で、滑らか摺動 ・ 高品質 ・ 高耐久性 ・ 低価格を実現しました。
  • ハンドルの回転重さは、予圧調整機能(予圧調整用ねじ)により、摺動感覚を微調整することが可能です。
  • ステージ面:40mm×140mm
  • 移動量:±60mm
  • ハンドル一回転の移動量:18mm
  • 移動精度(真直度):30μ
  • 自重:0.56kg
  • ステージ本体:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:レーザ変位計をステージに装着することでさらに作業性が向上しました。

従来は、レーザ変位計とワークの距離調整を2本のボルトを緩めてレーザ変位計を移動させ、ボルトを締める方法で行っていました。
この方法では、レーザ変位計が傾いたりボルトを締める時に位置がズレたりしていました。
現在は、レーザ変位計をロングステージ(XLSR-150)に装着したことで、レーザ変位計が傾いたりズレたりすることがなくなりました。
また、ワークの種類が変わって溝の底の高さが変わっても距離調整が容易にできるようになりました。

スライド操作式アリ溝ステージを使用した歯車形状検査治具の改善

2016年06月13日

プレスメーカーの形状検査工程で使用している治具の改善事例です。

課題:ワーク置台を動かして検査していますが、作業性がよくありません。

モニターを見ながらワークを移動させます。微小の移動には不向きです。

プレスした歯車の形状を検査しています。Wi-Fi 顕微鏡の下で、ワークの乗ったワーク置台を縦・横・斜めの見たいところに移動させ検査しています。
ワークを少しだけ動かしたい時に動かし過ぎたり、真横に動かしたい時に斜めに動いたりするため、作業性がよくありません。

解決!ステージを使用して検査することで、作業性が向上しました。

ワークを乗せたステージを使って移動させます。微小の移動が容易にでき作業性が向上しました。

ワーク置台をスライド操作式アリ溝ステージに乗せてワークの移動をさせます。従来のステージと異なりハンドル操作がないため、操作つまみを握ってスライドさせます。
アリ溝の滑らかな摺動により、少しの移動もスムーズにでき、真横への動きも確実にできるため、作業性が向上しました。また、ロック機能を使うことでワークの位置を固定することもできます。

スライド操作式アリ溝ステージ(XYMA-60)の特徴

  • ステージ面は、操作つまみにて摺動させます。操作つまみは、ストッパー用ねじと兼用で、位置固定でも使用します。
  • ステージ面:60mm×60mm
  • 移動量:±21mm
  • 移動精度(真直度):30μ
  • 移動精度(運動時平行度):30μ
  • 自重:0.265kg
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:スライド操作式アリ溝ステージは、送り機構のないステージです。

手動ステージには、一般的にラック&ピニオンや送りねじ等の送り機構が備えられていますが、スライド操作式アリ溝ステージには送り機構がありません。
そのため、ハンドルを回して操作するのではなく、ストッパー兼用のツマミをスライドさせて操作します。
スライド操作式アリ溝ステージは、送り機構がないので、コンパクトかつ低コストのステージです。
豊富なラインナップよりお好みのステージをお選びいただくことができます。また、デモ機の貸し出しも行っています。是非、ご利用ください。

 

多機能送りねじ式ステージを使用した除電装置の改善

2016年04月27日

樹脂成形メーカーの除電工程の装置改善事例です。

課題:イオナイザーの高さ調整の作業性がよくありません。

イオナイザーの高さは、2本のボルトにて調整し固定します。

イオナイザーを使用して、成形品の除電作業を行っています。
ワークの大きさ(高さ)が変わると必要に応じて、イオナイザーの高さ調整を行います。
イオナイザーの高さ調整は2本のボルトを緩めて高さを決めた後、ボルトを締めて固定します。工具と両手を使う作業のため作業性がよくありません。

解決!イオナイザーをステージに装着することで作業性が向上しました。

ハンドルを回して高さ調整し、ストッパーでします。

イオナイザーを装着したステージを使用することにより、ハンドルを回すだけでイオナイザーの高さ変更ができるようになりました。
高さが決まったら、ステージのストッパーでロックすれば高さの固定ができます。
ハンドルもストッパーも片手で操作でき、高さの微調整も容易にできます。また、工具も不要なので作業性が格段に向上しました。

多機能送りねじ式ステージ(XTSC-90)の特徴

  • ハンドル1回転の移動量を、2mm・5mm・10mmの中から用途に合わせて選択できます。
  • ステージ面:25mm×40mm
  • 移動量:±27mm
  • 自重:0.14kg
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
  • 他にも、全長 70mm/120mm/150mm(ハンドル部を除く)のラインナップがあります。
応用のポイント:ステージは使用状態(水平・垂直)により、耐荷重が変わりますので注意が必要です。

ステージには、耐荷重(ステージ面に搭載できる等分荷重)が定められています。
耐荷重は、モデルによって異なります。また、同じステージであっても水平状態(XY軸)で使用するか、垂直状態(Z軸)で使用するかでも変わってきます。
垂直状態(Z軸)で使用する場合の耐荷重は、水平状態(XY軸)での使用時の約半分が目安となりまが、ご使用前には正確な耐荷重を仕様書にてご確認ください。