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"高さ検査" タグの付いた記事一覧

Z軸ステージを使用したバーリング高さ検査治具の改善

2015年12月14日

プレスメーカーの検査工程で使用する冶具の改善事例です。

課題:スペーサーによるゲージの高さ調整は、作業性が悪く困っていました。

ゲージの高さは、スペーサーの厚みで調整。この方法は、面倒で作業性が悪い。

ワークのバーリング高さを検査しています。ワークがゲージの下をスムーズに通るかどうかを検査しているので、ゲージの高さ設定は重要です。
製品の切替えで、ワークの板厚やバーリング高さが変わると、ゲージの高さ変更が必要です。

ゲージの高さは、挿入するスペーサーの厚さで調整しますが、ゲージの着脱時にボルト2本を緩めたり締めたりしなければならず、作業性が悪く改善が必要でした。

解決!Z軸ステージを使用することで、ゲージの高さ調整が楽になりました。

高さの調整は、ハンドルを回してストッパーで位置を固定すれば完了。

ゲージをZ軸ステージに装着しました。製品の切替えで、ワークの板厚やバーリング高さが変わっても、Z軸ステージのハンドルを回すだけで、ゲージの高さ調整ができます。
また、調整したゲージの高さが変わらないように、Z軸ステージのストッパーで高さを固定することもできます。

従来のゲージ着脱を伴う高さ変更より、ボルトの締結作業やスペーサーの管理が不要となったため、作業性が良くなりました。

Z軸ステージ(ZJK-40)の特徴

  • ラック&ピニオン式のステージで、滑らかな摺動と高耐久性が特長です。
  • ステージ面:24.8mm×42mm
  • 移動量:±12mm
  • 自重:0.17 kg
  • 移動精度(真直度):20μm
  • ハンドル1回転の移動量:18mm
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:Z軸ステージは耐荷重に注意が必要です。

同一のステージであっても、水平状態で使用する時と垂直状態で使用する時とでは、耐荷重が異なります。
垂直状態で使用する場合は、水平状態で使用する時よりも耐荷重が低く設定されていますのでご注意ください。

フロントロックステージを使用した欠品検査治具の改善

2015年09月29日

玩具メーカーで梱包前に行っている員数確認のための検査治具の改善事例です。

課題:ワーク(製品)の切り替えに伴う光電センサーの高さ調整が面倒でした。

高さ調整は、センサー置台の段差を利用した付替えが必要。ボルト2本での固定なので、付け替え作業はとても面倒。

ワーク(製品)を梱包する前工程で光電センサーを使用して欠品が無いかを検査しています。ワークは6個を1組として、重ねた高さをチェックします。
ワークが変わり、重ねた高さが変わると光電センサーの高さ調整が必要になります。

光電センサーの高さ調整は、センサー置台の段差を使って調整します。
六角穴付ボルト2本を外して、光電センサーを適当な段差の高さに付け替えますが、六角穴付ボルトの付け外しやワークに対する光電センサーの向き合わせも必要で、とても作業性が悪くて面倒でした。

解決!フロントロックステージでセンサーの高さ調整が簡単になりました。

高さ調整は、ハンドルを回すだけなので、ワークが変わってもすぐに対応できます。

フロントロックステージに光電センサーを装着しました。
ワークが変わって、光電センサーの高さ調整が必要になっても、フロントロックステージのハンドルを回すだけで簡単に光電センサーの高さ調整ができるようになりました。

フロントロックステージのロック方法は、従来ステージのストッパー式とは異なり、ハンドルの根元にあるクランプリングを回すことでロックさせます。
フロントロックステージは、ハンドルとクランプリングが同軸上にあるため、コンパクトですっきりとしたフォルムのステージです。

また今回は、ワークと光電センサーの距離も調整できるようにフロントロックステージを組み合わせて使用しています。

フロントロックステージ(FR-X/FR-Z) の特徴

  • ミニチュアサイズでありながらガタが一切なく、極めて滑らかでスムーズな摺動を実現しました。
  • ハンドルの根元部分で固定ができるストッパー機能を標準装備し、操作性も抜群です。
  • ステージ面:25mm×25mm
  • 移動量:±8mm
  • ハンドル一回転の移動量:0.5mm
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント : 厚さ10mmを実現しました。とても薄いステージです。

フロントロックステージの厚さは10mmです。弊社薄型ステージの約半分の薄さです。
小型の装置はもとより、大型の装置の空いたスペースや隙間を利用して設置できます。
薄くて小さなステージですが、ワークの移動量はフルストロークで16mmもあります。
「とにかく小さなステージ」をお探しであれば、是非一度お試し下さい。
弊社では、デモ機の貸し出しも行っております。

多機能送りねじ式ステージを活用した絞り高さ検査治具

2013年05月31日

プレスメーカーにおける絞り工程後の高さ検査治具の改善事例です。

課題: レーザーセンサの高さ設定に手間がかかり、困っています。

レーザーセンサの高さ設定。2本のボルトを交互に、少しずつ締めていく必要があった。

絞り加工(プレス)した製品の高さをレーザーセンサで検査しています。検査する製品が変わるたびに、レーザーセンサが装着された高さ調整治具の高さを変える設定が必要です。

この治具の高さ設定は、まず2本のボルトを緩め、レーザーセンサが固定されたプレートを上げ下げして高さを決定し、最後に2本のボルトを締めて完了します。

2本のボルトは、「交互に、少しずつ」締めなければなりません。ボルトを締めている最中に、設定した高さが変わってしまうことを防ぐためです。
交互に少しずつ締める、その加減を間違ったりすると、決めた高さがすぐにズレてしまい、再度、高さの設定からやり直しになります。非常に作業性が悪く、手間がかかっています。

解決! 送りねじ式ステージで、簡単に素早く、正確な高さ設定ができます。

多機能送りねじ式ステージを採用。レーザーセンサの高さ設定が簡単にできます。

多機能送りねじ式ステージを採用しました。レーザーセンサの高さが、簡単に素早く、正確に設定できるようになりました。

送りねじ式ステージのハンドルを回して高さを調整し、位置が決まったらストッパーでロックするだけです。高さを固定するボルトを緩めたり締めたりする作業は必要なくなりました。

検査する製品が変わっても、すぐにレーザーセンサの高さを調整して対応できるため、以前のボルトで固定するやり方の時と比べて、治具の切り替え作業にかかっていた生産工程の時間的ロスを、大幅に低減することができました。

また、高さ調整治具の高さ設定範囲が6mmだったのに対し、送りねじ式ステージでは34mmもあるため、数種類あった高さ調整治具が、送りねじ式ステージだけで賄(まかな)えるようになりました。

多機能送りねじ式ステージ (ZTSC-70) の特徴

  • ハンドル一回転の移動量を 2mm もしくは 5mm から用途に合わせて選択できます。
  • ステージ面 : 25mm × 40mm
  • 移動量 : ±17mm
  • 自重 : 0.12 kg
  • 他にも、全長 90mm / 120mm / 150mm(ハンドル部除く)のラインナップがあります。
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理 : 梨地黒アルマイト
応用のポイント:ハンドル一回転の移動量が長くすれば、回す回数を少なくできます。

長い距離を移動させる、また、その繰り返しが必要なとき、ハンドル一回転の移動量が小さいステージだと、何回転も何十回転もハンドルを回さなければなりません。高さなどの位置の調整は何度も繰り返す作業ですので、これだと少し大変ですよね?
逆に、ハンドル一回転で移動する距離を長くできれば、回す回数は少なくて済みます。それには、ハンドルの駆動部分が「多条ネジ」になっているタイプのステージがおススメです。

一般的なネジ(一条ネジ)は、1ピッチの間に1条の螺旋があります。他に、1ピッチの間に2条・3条と複数の螺旋があるネジもあり、これらを多条ネジと言います。多条ネジの場合、一回転で進む距離はネジピッチの条数倍になります。ちなみに、多条ネジは食品や調味料、日用雑貨等のネジキャップ付きのボトルなどに多く使われています。

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